
「きれいなコードが書けない」「バグ探しが苦手」「マニュアルを読むのがつらい」
そんな悩みを抱えていませんか? 実は、発達障害の特性は、適切なアプローチを取ることで、プログラミングにおける強力な武器に変わります。
この記事では、ADHD・ASDの特性を持つプログラマーが実践できるプログラミングテクニックをご紹介します。実行機能やパターン認識といった発達障害特性の理解には国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の解説も参考になります。エンジニアとしてのキャリアについては発達障害エンジニアがフルリモートで年収アップする方法、フルリモート環境のメリットについては発達障害者にとってフルリモートは天国だった件もあわせてご覧ください。
プログラマー = コンピュータプログラムを作る技術者 コーディング = プログラムを書く作業
絵文字とコメントで視覚的に区別する方法
プログラムを書く時、絵文字を使って重要度を視覚的に分かりやすくします:
実際の使用例(ユーザー認証の処理を作る場合)
🔥 ユーザー認証の核心部分 ⚡ まずキャッシュ(一時保存)から確認(高速化) 🐛 修正済み: パスワードの暗号化を忘れていた 💡 TODO: エラー処理を改善する
さらに楽しくする工夫
コードエディタ(プログラムを書くソフト)で、絵文字に色を付ける設定:
コミット = プログラムの変更を保存すること
❌ 悪い例: 「機能実装」という大雑把な保存
✅ 良い例:
効果:
ポモドーロ = 25分作業・5分休憩のサイクル
25分で1機能を実装する設計
🍅 1ポモドーロ目(25分): 基本的な機能を作る 🍅 2ポモドーロ目(25分): コードをきれいに整理 🍅 3ポモドーロ目(25分): テストを追加
まず日本語でやることリストを書く
価格計算プログラムを作る場合:
その後、1つずつプログラムに変換していきます。このような段取りの工夫については職場で実践できるADHDの段取り改善術も参考になります。
毎日の作業を記録してゲーム化
ASDの方がエンジニアとして活躍するポイントについてはASDを強みに変える仕事術も参考にしてください。
プログラムの書き方ルールを完全に定義
これらのルールを自動チェックツールで監視します。
工場のように統一された作り方
すべてのデータを同じ形式で作成:
例:ユーザー情報も投稿情報も、すべて同じ形式で管理
プログラムの説明書を詳しく書く
例えば、ユーザー認証を行う機能の説明:
項目 | 内容 |
|---|---|
入力 | メールアドレス(必須、正しい形式)、パスワード(必須、8文字以上) |
出力 | 成功/失敗の結果、ユーザー情報(成功時)、エラーメッセージ(失敗時) |
使い方 | メールとパスワードを渡すと、認証結果が返ってくる |
エラーになる場合
処理の流れ
テスト = プログラムが正しく動くか確認する仕組み
先にテストで「こう動くべき」を定義
電卓プログラムの場合:
これらのテストに合格するようにプログラムを作ります。
データを変更せず、新しく作り直す
方法 | 処理内容 | 評価 |
|---|---|---|
悪い例 | ユーザーの年齢を20歳から21歳に直接変更 | ❌ 予測しにくい |
良い例 | 元のユーザー情報はそのまま残し、年齢だけ21歳にした新しいユーザー情報を作成 | ✅ 予測可能 |
デバッグ = プログラムの問題を見つけて修正する作業
見やすいデバッグ情報の表示
エラーハンドリング = エラーが起きた時の対処
エラーの種類を分かりやすく分類
プログラミング環境の設定
自動化設定:
視覚的な補助:
集中を助ける設定:
開発環境を整える以外にも、フルリモートワークなら自分に合った環境を自由にカスタマイズできます。詳しくは発達障害エンジニアのリアルな1日をご覧ください。
フレームワーク = プログラミングを効率化するツールセット
フォルダで視覚的に整理
見た目・動作・スタイルを1ファイルにまとめる
1つのファイルに:
をまとめて書けるので、関連する要素が散らばりません。
ラバーダック = ゴムのアヒル。誰かに説明するつもりで問題を整理
問題を言葉で説明して解決
問題:ユーザーリストが表示されない
調査手順:
- データは取得できてる? → 確認 → OK
- 画面に表示されてる? → 確認 → NG
- 表示条件は正しい? → あ、データがまだ来てない!
原因:データ取得を待たずに表示しようとしていた 解決:「読み込み中」表示を追加
問題のある範囲を半分ずつ絞り込む
ステップ | 状態 | 結果 |
|---|---|---|
開始 | ✅ 動いてる | OK |
処理A | ✅ 動いてる | OK |
処理B | ❌ ここで止まる! | 問題箇所 |
処理C | 未確認 | - |
このように、処理Bに問題があることが判明します。
パフォーマンス = プログラムの処理速度
メモ化 = 一度計算した結果を保存して再利用
ADHD向け:シンプルなメモ化
ASD向け:詳細な最適化
発達障害の特性は、適切なテクニックと工夫で、プログラミングにおける強力な武器になります。
ADHD の強み:
ASD の強み:
大切なのは、一般的なやり方に無理に合わせるのではなく、自分の特性に合ったやり方を見つけること。このテクニック集が、あなたのプログラミングライフをより楽しく、生産的にする助けになれば幸いです。
エンジニアとしてのキャリアをさらに発展させたい方は、発達障害エンジニアに向いている職種15選も参考にしてください。
エンジニアとしてさらにステップアップしたい方、より自分に合った環境を探している方は、専門のサービスを活用するのも一つの方法です。
ITエンジニア専門
障害者雇用での転職
この記事は個人の体験に基づくものであり、医療的なアドバイスではありません。 発達障害の診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。 また、記載されている情報は執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。
社会人になってからADHDの診断を受けた当事者。地方在住でフルリモート勤務、年収800万円のフロントエンドエンジニア。転職5回の経験から、発達障害のある方のキャリア形成に役立つ情報を発信。
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